中学受験、親はどこまで干渉する?

こんにちは。
今日は「中学受験、親はどこまで干渉する?」
というテーマで話したいと思います。

先日こんな相談がありました。
お子様が小学5年生で、中学受験をする予定です。
現時点で塾内の成績は上位にいるのですが、
お子様が勉強が嫌いで、ゲームばかりしたがるそうです。

お母様が注意されても、口答えをするばかりでまともに聞こうとしない。
お母様からお父様に相談されたそうですが、
干渉しすぎては自立心が育たないから放っておくように言われたそうです。
試しに数日放ってみたところ、全く勉強をする気配がないため
お母様もストレスが溜まり、つい注意して、また口答えされ・・・。
とうとうゲームを禁止にしたそうです。
しかし、年の離れた弟までゲームを禁止するわけにはいかず、
ストレスからか弟ばかりずるい、と喧嘩が始まるそうです。

よくある悩みだと思います。
30年前ならいざ知らず、今の小学生からゲームや漫画、インターネットを
完全に取り上げるというのは不可能に近いと思います。
また、一度知ってしまった楽しみを取り上げたとして、
はたして勉強に打ち込めるでしょうか。

では、ゲームを禁止にするのではなく時間を決めたらどうでしょうか。
時間を守ることを約束させ、破ったら一日禁止にする。
多くの家庭でこのようなルールを作られていると思います。
このお子様の場合は、一つのことに夢中になりすぎてしまい、
自発的にゲームを止めることはもちろん、お母様に注意されても
止められないそうです。
そして翌日ゲーム禁止になってしまい、また弟と喧嘩になります。

ここでポイントを整理しましょう。
お母様の悩みは
①子供任せにすると中学受験に合格できないのではないか。
②干渉しすぎると自立心が育たないのではないか。
という、相反する2点です。

私の考えは、お子様と喧嘩になろうと、どんどん干渉するです。
中学受験は、お子様だけの力で合格できるようなものではありません。
お子様の努力はもちろん、周囲のバックアップがあって初めて成し遂げられるものです。
それに、干渉しないことでお母様にストレスが溜まっては、
家庭内もギクシャクしてしまいます。

ただし、ご主人の意見を尊重しているという体は忘れないでください。
「あなたの意見は間違っている」「子供の将来のことを真剣に考えて」
などと言おうものなら、ご主人の面子をつぶすことになってしまいます。
中学受験の最大の敵は「家庭内不和」です。
お子様に安心して勉強に打ち込んでもらうためにも、
「あなたの言う通りね。これから、少し気を付けるわ」
と言っておきましょう。
ちょっとくらいなら、教育方針の違いで夫婦の気持ちがすれ違っても、
中学受験が終われば元通りにできます。

子供の自立はもちろん大事なことですが、
放置すること=自立ではありません。
まだ人生経験が浅く具体的な将来像が見えないお子様に、
将来的に様々な選択肢が選べるようにする。
これが親の役割ではないかと思います。
子供の自立心は、中学入学後からでも問題なく育ちます。
まずは希望の中学に合格する、ここが大事です。

ただし、干渉の仕方を選ぶことは大事です。
お子様の性格やその時の状況に合わせて柔軟に対応しなければいけません。
飴と鞭の使い分け、不安を解消してあげる、ほめて伸ばす・・・
様々な方法を試してみて、お子様のやる気を引き出してあげて下さい。

もしもお子様への干渉の仕方で悩まれている保護者の方がおられましたら、
お問い合わせページからご連絡下さい。
お待ちしております。